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INTRO&STORY

INTRO&STORY

​解説&あらすじ

​居場所がない。だから、ここにきた。

現役大学院生である西崎羽美監督が、大学4年生の時に生み出した意欲作。キャストには、監督と同じく映画美学校出身の川野邉修一、坂本彩音、比嘉光太郎が集結。
第 18回田辺・弁慶映画祭にてキネマイスター賞を受賞、第20回大阪アジアン映画祭ではインディ・フォーラム部門に正式出品されるなど、映画祭で高い評価を受けた話題作。

​ようこそ よそ者の会へ​

鈴木槙生は大学の清掃員として静かに働く傍ら、密かに爆弾作りに没頭している。そんなある日、構内で「よそ者の会・会員募集」と書かれたポスターを目にした槙生。入会の条件は、「よそ者」であること。興味を抱き会合に参加してみると、そこには日々の鬱憤や殺伐とした感情について語り合う学生の姿があった。その奇妙な集まりを主催するのは坂田絹子という女子学生。一見普通の学生に見える絹子も、意外な秘密を抱えていて。・・。
「どこにいてもよそ者だと感じる」。そんな「よそ者」たちが、ひとつの場所に集まった。

CAST&DIRECTOR

CAST

​出演者

槙生

​川野邉修一(かわのべ しゅういち)

鈴木槙生役

1991年5月7日、東京都江戸川区出身。
法政大学情報科学部デジタルメディア学科卒業。
映画美学校フィクション・コース及びアクターズ・コース卒業。
主演を務めた短編映画『泥人』(上野皓司監督/2013)が2014年調布映画祭グランプリを受賞。また、同じく主演を務めた『よそ者の会』(西崎羽美監督/2023)は第18回田辺・弁慶映画祭にてキネマイスター賞を受賞。
他の出演作は、『MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS』(宮崎大祐監督/2024)、『松坂さん』(畔柳太陽監督/2024)がある。

また、監督作品『凪』(2017)は21st CHOFU SHORT FILM グランプリ・SKIPシティ国際映画祭入選、『ボクらのホームパーティー』(2022)は大阪アジアン映画祭2022・第30回レインボーリール東京入選。

絹子

坂本彩音(さかもと あやね)

​坂田絹子役

1997年生まれ。東京出身。
テレビドラマが好きだった影響で中学生から演劇部に所属。高校生の時にオーディションを受けて出演した劇団ままごと「わたしの星」をきっかけに演劇に関わる仕事をしていきたいと思い、武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科に入学。その後"自分で作れる俳優"というキャッチコピーに惹かれ映画美学校アクターズ・コースに入学、2022年に修了。
過去出演作品に、ままごと『わたしの星』 /  情熱のフラミンゴ『ドキドキしていた』 / 小田尚稔の演劇『よく生きろ!』などがある。2024年2月には自主企画『光のモンタージュ』を上演。ワークショップのファシリテーターとしても活動を広げている。

工藤

比嘉光太郎(ひが こうたろう)

​工藤役

2002年沖縄出身のオカルト研究家。

霊的前衛サークル「未確認の会」主宰。映画美学校にて、映画『リング』脚本家の高橋洋氏に学び、KADOKAWA主催の第二回日本ホラー映画大賞にて監督作『絶叫する家』が受賞。UFO・心霊などの超常現象の体験談を収集・研究し、『月刊ムー』のネット版、『WEBムー』への寄稿も行なっている。

​Director

​監督​

西崎

西崎羽美(にしざき はみ)

2001年静岡県生まれ。
大学在学中より映画美学校とのダブルスクールを行い、映画制作を学ぶ。映画美学校フィクション・コース第25期高等科修了。現在は日本大学大学院芸術学研究科映像芸術専攻に在学中。大学院では日本の非商業主義的映画(ATG作品)の研究を行なっている。本作が初めての劇映画。

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COMMENT

COMMENT

​コメント

初めて台本を読んだ時、鈴木槙生と出会えて良かったと心の底から思いました。彼を演じてみたい、自分が演じたいと強く思いました。彼が抱えている生きづらさ、憤り、そして、孤独。本読みやリハーサルを行なっていく中で槙生というキャラクターがさらに浮かび上がり、そして、実体として映画の中で具現化されていくのがわかりました。

槙生や「よそ者の会」のメンバーはそれぞれ孤独や不安を抱えながら、集まるようになります。

どこに行っても自分の居場所がなく、よそ者だと感じてしまう。一体どこに行ったら、何をしたら自分はよそ者ではなくなるのか。

“どこにいてもよそ者だと感じてしまうんです”
撮影時に槙生のそのセリフを発した時、鳥肌がたったのを覚えています。
演じ終わった今でも、槙生がどこかで生き続け、彼の声がどこからかひっそりと聞こえるような気がしています。

川野邉修一(出演)

理不尽なことばかりな世の中で生きていくために、あなたのためなフリをして自分のために手を差し出して、勝手に共感して、勝手に裏切られたような気になってを繰り返している。
ほんとうはただそこにいて、ただ聴いて、聴いてもらうだけで充分なのに。充分だと思える瞬間もたしかにあったのに、すれ違う。
定期的にかかる圧力。加熱する速度に抑制する速度が追いつかない。
そしてお守りのように爆弾を拵える。
だれしもがどこかでよそ者であり、それぞれの中に爆弾は存在している。
この映画を観て、それを自覚するきっかけになるかもしれないし、いつかの誰かのこと、とある出来事や事件のことを思い出すかもしれない。思い出して欲しい。想ってほしい。
私たちはだれしもよそ者であることを自覚し、それを尊重し合えばそれで充分なはずだから。


このような素晴らしい作品に出演させていただけたこと、またこうして届けられる機会をいただけたこと、本当に嬉しく思っています。
どうか沢山の方に観ていただけますように。ご来場心よりお待ちしております。

坂本彩音(出演)

時々、「一人でも生きていけるかもしれない」と思うことがある。でも、ふとした瞬間に、その日に起きたこと、ムカついたこと、疑問に思ったこと、心を揺さぶられた映画のこと――そうした何気ない思いを、誰かに話したくなる。言葉にすることで、自分の気持ちが整理され、誰かと共有することで、思いがけない共感や新たな視点を得る。そんなとき、人の存在の大きさを実感する。

結局のところ、自分が何を感じ、何を考えているのかを知るためには、他者が必要なのだと思う。人との関わりのなかでこそ自分の輪郭ははっきりする。だからこそ、誰かとつながることは生きていく上で重要である。

「私は人ではなく、映画に支えられている」と言う人もいるかもしれないが、映画もまた誰かが作ったものである。誰かの思いや手によって生み出された物語が、誰かの心を支えるのなら、それもまた、人とのつながりのひとつの形なのだと思う。

この映画を作るときに考えたのは、誰もが心の中に、言葉にできない想いを抱えているということ。そして、それを抱えたままでも、人と人のつながりのなかでどうにか生きていけるのではないかということだった。

個人的な動機から生まれた小さな物語が、こうして少しずつ広がっていくことが嬉しいです。
たくさんの方に見ていただけますように。よろしくお願いします。

西崎羽美(監督)
応援COMMENT

​順次公開!

​応援コメント

※敬称略・五十音順

僕らを寄せつけまいとするひいた画にたんぱくな語り口
触れれば破裂してしまうような緊張感
苦悩諦め反骨心、彼らが静かに放つ世界へのサインは他人事ではいられない苦しさで
よそ者たちがとても愛らしく映りました

​九十九黄助(俳優・YouTuber)

映画はずっと、ゆるやかな緊張感に満ちている。もう忘れかけているが、きっと大学とはそういう場所なのだろう。

大学という場所について真剣に考えることは多分、学生として生きる、ある期間にしかできない。まさに今、その只中にいる監督の、大学という空間の隙間や歪み、愛おしさまでを見つめるまなざしが、唯一無二の切実で暴力の予感を孕んだ物語に昇華している。

自分は「よそ者」じゃないと思える人なんているんだろうか。あるいは「爆弾持って吹き飛ばしたい」なんて暗い願望を抱えずに生きられる人は?
だけどそれは今じゃない。それは希望でもあり、祈りでもあり、そして無期限の犯行予告でもある。『よそ者の会』はそういう映画である。

​近藤亮太(映画監督)

もっともらしさのためのカットや、オーバーな説明的芝居もない。無粋なアップもなく、抑制がききつつ確実なカットが重ねられる非常に端正な演出……と思いきや、平穏な顔をしたその中では、圧力鍋のように破壊衝動が張り詰めていた!なんとパンクな作品だろうか……。いつの間にかヒリヒリした思いで一瞬も画面から目が離せず、見終った後は沸々と得体のしれない感情が湧いてくる。観客の中に何かを仕掛ける、会話劇でありつつ、冷たく熱い、まるでテロのような傑作中編。必見!

​酒井善三(映画監督)

モラトリアムを描いた映画は数多いが、『よそ者の会』が描いているのは、いつかは終わるはずだったモラトリアムがいつの間にか終わらないものになっているんじゃないかということだ。自分は何者でもない、どこにも所属できないという感覚は一生続く。就職したところで自分たちは就職という形の引きこもりを選び取っただけだ。「よそ者の会」に集まったのはそのことに鋭敏に気づいた者たちである。そんな彼らに「暴力」の問題が突きつけられる。今とりあえずの居場所である大学を吹き飛ばしたら…。シナリオ執筆当時、現役学生だった作者のリアルが、雰囲気だけに終わらない、エンタメ性をはらんだ設定を通して描かれていることに僕は感心した。ちなみに作者の卒論は長谷川和彦の『太陽を盗んだ男』である。

高橋洋(脚本家・映画監督)

特別、何にも感じていないというような顔で、「よそ者の会」の人間は不満を語り合う。ぽつぽつと話す言葉の奥で、見えない憎悪を燻らせている。その思いがどれほどのものなのか、私たちには推し量れない。彼らにも量れないからこそ、彼らは「よそ者」である。その黒い感情の矛先をどうすればいいのか、ゆるゆると大学を彷徨って、ギリギリまで迷っている。本当に必要なものは凶器ではなかった。誰かのためにと動き出す時、ようやく迷いを断ち切れるのだ。

​中川奈月(映画監督)

昭和からずっとあるものと令和の現在がこすれ合って生じる軋り(きしり)のようなものを西崎さんは発生させようとしているのかもしれない。もちろん西崎さんは昭和の人ではない。それでもここには(この映画には)異なる時間軸が重層的に存在しているような感触がある。

「よそ者」というのは、現在という時間からはじき出されて、いつでもなく、いつでもありうるような時間を生きる人と映画のことだろう。いま、そこで、軋りを立て始めた西崎さんの映画は、いずれは激しい衝突音を響かせてくれるだろう。

西山洋市(脚本家・映画監督)

器用な映画とはいえない。だが、人影の消えた大学キャンパスという「無」から「有」を生みだそうとした気概はこの時代に貴重なものだろう。とはいえ、高く跳ぶためにはまずは二本の足で大地をしっかりと踏みしめて立つ必要がある。その意味ではがらんどうの階段教室で、友達とも恋人ともいえない一組の男女が机の上を土足で歩きまわる物語上は無駄かもしれない固定のロング・ショットに、信ずるに足る何ものかを見た気がする。

​藤井仁子(映画批評家)

俳優・川野邉修一に引き込まれた。

ウダウダ言ってないでさっさとやっちまえ。

あいつらに奪われたすべてを今すぐ取り戻せ。


宮崎大祐(映画監督)

予告編

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劇場情報

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地域
劇場
上映日程
電話番号
東京
5.23(金)〜5.27(火)
03-3352-1846
大阪
6.24(火)
06-6440-5930
​映画『よそ者の会』

川野邉修一 坂本彩音 比嘉光太郎

監督・脚本・編集 : 西崎羽美
撮影 : 松田恒太 録音 : 色川翔太 / 大澤愛花 照明 : 根岸一平
助監督 : 中江伶乙 / 小林慶太郎 宣伝協力 : 中沢志保
配給 : 13 o'clock films

 

映画『よそ者の会』

​川野邉修一 坂本彩音 比嘉光太郎​

​監督・脚本 : 西崎羽美 撮影 : 松田恒太 録音 : 色川翔太 / 大澤愛花
照明 : 根岸一平 助監督 : 中江伶乙 / 小林慶太郎 協力 : 昭和女子大学

宣伝協力 : 中沢志保 配給 : 13 o'clock films 

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